究極のズームレンズがTAMRONより発売

本日、2014年4月24日にTAMRONより世界初のズーム倍率である
16-300㎜ F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACROが日本で先行発売されました。

メーカー専用サイトhttp://www.tamron.co.jp/lineup/b016/index.html

スゴイって、一体どこがすごいのか？
もちろん分からない人には分からないとけど、一眼レフを始めたばかりの人でも
次に買う交換レンズの候補に入る可能性は十分にあり得るので、
買うかどうかは別としても情報は押さえておきたいですね。

16-300㎜のここが凄い

1.ズーム倍率
2.マクロ機能の強化
3.機能はたくさん、質量は少なく

1.ズーム倍率

なんと言っても、まずは16-300㎜という18.8倍の高倍率でしょう。
これは広角側が16㎜で望遠側が300㎜という事なのですが、このレンズは
APS-Cサイズセンサー用のレンズになるので、35㎜フルサイズ換算にすると
24㎜から450㎜の画角という事になるのです。

“APS-Cサイズセンサー”や”35㎜フルサイズ”に関してはこちらのサイトが
非常に参考になります。

プロカメラマンが選ぶ、「使える機材のセレクトショップ」Blog
APS-Cとフルサイズの面積を比べてみると!!! ＆「35mm換算表記」のワナ

デジタル一眼レフカメラ　初心者入門講座
フルサイズとAPS-Cサイズ

実際の画像で見てみよう

まずは16㎜(広角側の最大値)で撮影した画像です。
ヨーロッパ辺りにある、教会の天井でしょうかね？

次に300㎜(望遠側の最大値)で撮影した画像です。
中央にいた天使でしょうか？随分と寄れましたね。

この二つの画像は16-300㎜の1本だけ撮影したものなんです。
お手持ちの一眼レフをレンズセットなどで買った場合、付属してくるレンズは
大体18-55㎜とか、18-135㎜とかのズームレンズだと思います。
その18㎜よりも2㎜広角側に広くて、望遠側は2倍以上も寄ることがでるのです。

ちなみに、これが広角18㎜の場合です。

そして、これが広角16㎜の場合です。

広角側の2㎜は望遠側の2㎜よりも大きな差があります。
約1.5歩ぐらい後ろに下がった感じですかね。狭い室内などでは効果大です。

2.マクロ機能の強化

今までTAMRONの高倍率ズームレンズは18-270㎜ F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZDでした。
(実は僕も持っています)

メーカー専用サイトhttp://www.tamron.co.jp/lineup/b008/index.html

今までの18-270㎜では最短撮影距離は0.49mでしたが、
今回の16-300㎜ではなんと一気に0.39mまで短縮したのです。

ちなみに最短撮影距離とは「被写体にピントを合わせる事ができる最短の撮影距離」
の事を言います。
被写体にカメラを近づけすぎてピントが合わないのは、
この最短撮影距離よりも近づきすぎているからです。

地味な改良点かもしれませんが、以外とスゴイ事ですよ。

3.機能はたくさん、質量は少なく

まだまだ他にも、改良された素晴らしい機能がたくさんあります。

ライブビュー撮影時のピント合わせがスムーズに
フルタイムマニュアルフォーカス※1の採用
屋外撮影に配慮した簡易防滴構造の採用
デザインもスタイリッシュで格調高い新デザインへ

※1オートフォーカスで撮影している時でも、ピントを手動で微調整できる事。
従来のレンズでは、AFとMFのスイッチを切り替える必要がある。

これだけの改良を重ねたにも関わらず、なんと質量は540g。
18-270㎜は450gなので90増量しましたが、機能はそれ以上の増量なので
全然OKでしょう。
何本も交換レンズを持って行くよりも、コレ一本で済む方が断然便利です。
出先でレンズを交換する手間も省けますからね。

▼最後に

TAMRONのズームレンズ対する思いには、本当に驚かされます。
市場を切り拓き、高倍率かつ軽量小型をミッションとして続けてきた
高倍率ズームレンズの軌跡を見れば、その挑戦する姿勢に胸を打たれます。

TAMRON 高倍率ズームへの挑戦

やっぱり常に挑んでいかないとダメですね。
そして挑むだけでもダメ。結果を形に残していく。
それがプロなんだな、、、と改めて感じさせられました。